センタレス加工の特徴は？
センタレス加工は、工作物を円筒状に研削する方法のひとつで、研削盤を使用して行われます。
センタレス加工は、名前の通り、工作物を中心軸に対して正確にセンタリングする必要がないため、工作物の中心を見つけるための時間と労力を節約することができます。自動化が容易で、一度に複数の工作物を同時に研削できる場合もあることから、高い生産性も得ることが可能です。
センタレス加工は、工作物の直径や円筒形状の精度を高いレベルで維持することができ、工作物の中心軸と研削盤の回転軸が一致しなくても、正確な研削が可能です。
センタレス加工は、工作物が研削盤と砥石の間でローリングするような動きをするため、表面仕上げや寸法精度の制御が容易で、異なる形状や材質の工作物を研削するために適しています。円筒状の工作物だけでなく、円錐形状や凸面なども研削できます。
また、他の研削方法に比べて砥石の寿命が長いことや、自動化が進んでいるため、作業者の負担が少なくて済むこともありますが、センタレス加工には工作物の設置やセットアップが特定の条件を満たす必要があるため、適切な設備や専門知識が必要です。そのため非常に微細な工作物や特殊な形状のものに対しては適さない場合もあるため、要件に応じて適切な研削方法を選択することが重要です。